愛知県名古屋市を中心に活動するエクステリア・ガーデンプランナー、Garden office Terraのコラム♪
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お庭に十分な植栽スペースが取れない場合、リビングを二階に持ってきた場合、そもそもマンションでお庭なんてないという場合、ベランダ(バルコニー)を癒しの空間にしてみてはいかがでしょう。
今回はベランダやバルコニーで使える敷材をご紹介することによって、空間としてベランダガーデンの雰囲気をアップさせるお手伝いをしたいと思います。
ベランダやバルコニーは、無機質な防水加工の施された床というのが一般的ではないでしょうか。この上に直接プランターやガーデンチェアなどを置くだけでも雰囲気はよくなるでしょうが、どうしても取って付けた感が出てしまいます。そこでご提案したいのが、敷材を設置してからのプランターなどの配置です。背景ができることによって空間としてトータルでの雰囲気作りをすることができるようになります。
ただし、敷材の設置に関して通常のお庭ではなくベランダガーデンだからこそ注意しなければならないポイントもあります。まず第一に、床の防水処理を痛めないこと。そして、排水溝の機能をしっかり確保することです。どちらも怠ると漏水から躯体(建物)の劣化につながりますのでご注意ください。逆に言えば、既存の床を傷めない取付方法が可能な素材をセレクトする必要があるとも言えますね。
通常、土のお庭にタイルを敷く場合は下地のコンクリートを敷いてからタイルを張っていき仕上げます。この方法だと完全に固定されているので、やり替える場合は下地のコンクリートごと壊さないといけません。ベランダガーデンでは床の防水処理など定期的なメンテナンスを考える必要があるため、完全に固定してしまう方法よりもパズルのようにジョイントして敷きつめることのできるタイルキットにした方が便利かつ簡単です。
この方法だと完全に固定していないため踏んだときに動いてしまうことが心配ですが、ベランダの形に合わせて隙間なく敷きつめてあげれば大きく動くことはありません。
逆にベランダの床面のメンテナンス、清掃時には簡単にはがしていくことができ、最初の取付の形を覚えておけば再度の取付も簡単です。
また、タイル面の下にジョイント部分があるためタイル面とベランダの床面との間に少し隙間ができています。ここを水が通るため、排水効率も落とすことはありません。
同じ形状で、タイル部分がウッド調の人工樹脂になったもの、天然のウッドのものなどもありますので雰囲気に合わせてセレクトできます。
上記のキットタイプでもウッドが使われているものがありますが、継ぎ目のないラインが美しいウッドデッキを設置することもできます。
このとき、主に二つの点に注意する必要があるでしょう。
一つ目はベランダのメンテナンスです。ウッドデッキもデッキの床板とベランダの床面との間に隙間を作って排水を行ないますが、どうしてもその隙間にゴミがたまったりベランダの床面の定期的なメンテナンスが必要であったりします。そのときに完全に固定するタイプではなく、スノコのように切り離して持ち上げられるようにしておくと便利です。
そして二つ目はウッド自体の耐久性です。これは通常のウッドデッキでも重要なポイントですが、耐久性のない素材を塗装でカバーするのか、素材自体の耐久性のあるハードウッドを使用するのかという選択をする必要があります。基本的にはメンテナンスのいらないハードウッドがおすすめですが、重量が重くなってしまいますのでスノコ状にする場合にはサイズに注意しましょう。
手っ取り早く緑を取り入れる方法に人工芝があります。人工芝というと安っぽい印象を与えがちですが、近頃は非常によくできた人工芝も出てきています。芝の糸の種類が複数で色合いも幅を持たせてあるためよりナチュラルな見た目になっているようです。
人工芝の注意点もやはり排水とメンテナンスでしょう。
排水を考えると、人工芝の踏み面とベランダの床面との間に隙間が空いていた方がいいですし、人工芝自体も透水性のあるものを選んだ方がいいでしょう。
またメンテナンスを考えると、接着剤などでベランダの床面に固定してしまうのではなく、ベランダの床面のメンテナンス、清掃時には取り外せるようにしておく方がいいでしょう。これは、人工芝自体のメンテナンス、清掃時にもメリットになります。
このように既存の床を傷めずに雰囲気のある空間にできる素材がいくつかあります。その中でも現場によって向き不向きもありますので、必ず現場を確認させていただいてからご提案致します。普通のお庭だけじゃなくて、ベランダガーデンが気になる場合もお気軽にご相談ください。
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