目隠し対策②

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今回のコラムも引き続き目隠し対策に関してのお話です。素材ごとに目隠し方法のご紹介をしていますが、今回はウッド素材を使った目隠し方法です。

 

目隠し対策②
目隠し対策②

 

前回のアルミでは形ごとにご紹介しましたが、ウッドに関してもだいたい同じような目隠し用のフェンスを作ることができます。形の説明は前回のものでカバーできますので、今回はウッドの中でも屋外で使う特徴的なウッド素材に関してご紹介していきます。

 

ウッド素材による目隠し

フェンスの素材としてウッドは昔から使われてきた素材です。アルミと同様にボーダーフェンス、ルーバーフェンスなど様々な使われ方をしています。しかし、デザイン的には特徴的な風合いが出せる反面、耐久性、均一性などの問題からアルミフェンスに押されているという印象でしょうか。

 

ただ、耐久性という点では屋外でも腐食に耐えられる素材がいくつか出てきています。

 

防腐剤入り塗料の塗布

防腐剤入り塗料の塗布
防腐剤入り塗料の塗布

 

レッドシダーなどのそのまま屋外に置いておくと5年も経たずに腐ってしまう素材でも、表面に防腐剤入りの塗料を塗布することによって耐久性を向上させることができます。この塗料には様々なバリエーションがありますので、デザイン的にも様々な色を楽しむことができるというメリットが生まれます。ただし、次の二点に注意する必要があります。

 

まず一点目は、塗料は塗り直しが必要であることです。塗料は徐々にウッドの表面から剥がれてしまったり、中の防腐成分が流出してしまったりします。そのため、できれば一年に一回は塗り直しをしてあげる必要があります。見栄えをキープするためにもこれは重要な作業ですね。

 

二点目として、防腐剤の成分を確認する必要があることです。塗料には水性、油性など様々なものがありますが、その中に含まれる防腐成分も様々です。そして、その中には微量でも発癌性物質を含むものも存在しています。直接触る可能性がないから気にしないという場合もあるかもしれませんが、将来的に流れ落ちて地面にしみ込んでしまうということもありますのでご注意ください。

 

塗料のカラーバリエーション例
塗料のカラーバリエーション例

ハードウッド

ハードウッド
ハードウッド

 

定期的な塗り直しはしたくない、もしくは物理的に無理であるということもあるでしょう。そんなときにはウリン材、イペ材などのハードウッドがおすすめです。

 

ハードウッドは組織が密で腐食にも負けない固さと重さが特徴のウッド素材です。防腐剤なしでも屋外で20年程度なら全く問題ないでしょう。ウッドデッキの束柱など塗料の塗り直しができない場所には最適の素材と言えます。ただし、こちらもいくつか注意が必要です。

 

イペ材の経年変化
イペ材の経年変化

 

上の写真は左が施工直後、右が日光の当たるところで5年程経過したイペ材です。イペ材を始めハードウッドの元々の色は濃い茶色ですが、紫外線による退色がおこるため段々とシルバー系の色になっていきます。これがハードウッドの味でもあるのですが、最初の色をキープしたいのであれば塗料を塗るなどの工夫が必要になってきます。

 

また、ハードウッドの特徴である固さと重量から、ピスを打つ時に下穴を開けないといけないなど施工にコツがいります。そのため、素人の施工には向いていない素材だともいえるでしょう。専門の職人のよる施工をおすすめします。


タンモク材

タンモク材
タンモク材

 

通常の木材と同程度の重量、堅さで耐久性を上げる方法もあります。特殊な処理をして木材を炭素化させているようですが、この方法だと一般的な木材と変わらない重量、堅さで耐久性だけ上げることができます。ただし、ここでの耐久性とは屋外で腐らないということであり、衝撃に対する強度はこの方法では低下してしまうようです。目隠しフェンスということであれば、このマイナスポイントは気にならないかもしれませんね。

 

人工樹脂材

人工樹脂材
人工樹脂材

 

最後に、厳密にはウッド材ではないのですがウッド材に似せた人工樹脂材にもいろいろなものが出てきています。ものによって完成度も様々ですが、よくできているものはぱっと見ただけでは本物のウッドと区別できないものもあります。紫外線対策などがされているものもありますので、メンテナンスフリーで重量も抑えたいなど施工条件が厳しい場合には選択肢として加えておいてもいいと思います。

 

 

今回も機能面とともにデザイン面にも考慮したピックアップとさせていただきました。実際にはこれにプラスして予算面、現場環境なども考えてのご提案になります。どうしてもトータルで考えた時に何がベストなのかという判断に困ることがあると思います。そんなときは遠慮なくお問い合わせください。

 

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<関連コラム>

・目隠し対策①

・目隠し対策③

 

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