愛知県名古屋市を中心に活動するエクステリア・ガーデンプランナー、Garden office Terraのコラム♪
造園、外構工事でお困りの方はお気軽にご相談ください!
目隠し対策も3回目になりました。これまではフェンスによる目隠しをご紹介してきましたが、今回は植栽による目隠しのお話です。
植栽による目隠しでは、フェンスに比べて奥行きが必要、時間とともに形が変わる、密度が一定ではないなどのデメリットがあります。ただ、それを差し引いても植栽の緑が入ることによる見た目の変化は効果的で、目隠しと相手に気づかせることなく目隠し効果を発揮することが出来ます。また、アルミやウッド素材との併用で目隠し効果をアップさせることも有効です。
植栽での目隠しを考えたとき、一年を通して目隠し効果を期待したいのであれば常緑であるのは絶対条件になります。単純に目隠しの効果だけを期待するのであればどんな常緑樹でもいいのかもしれませんが、どうせなら見栄えの良さも期待したいですよね。このあたりを考慮すると、ツバキ、キンモクセイ、カクレミノなど重めの印象の葉っぱをつけるものよりも、シマトネリコ、ハイノキ、フェイジョアなど軽めで自然樹形が美しいものを選んであげるといいのではないでしょうか。ただし、目隠し効果だけに注目すれば重めの印象の葉の方が効果が高い場合が多いので、何を優先させるかということをはっきりさせてから選んであげると失敗のない選択ができると思います。
<シマトネリコ>
常緑樹の中でも涼しげな小さな葉と自然樹形が人気の樹木です。葉の密度がかなり高くなることから、かなり高い目隠し効果を期待できます。株立ちの場合、成長後も比較的下の方からも葉が出てくれることも目隠しとしてプラスになる特徴です。
成長するとかなり樹高が高くなることから、成長後の大きさを見越して植える位置を考えてあげるといいでしょう。
<ハイノキ>
自然樹形が特に美しい常緑樹です。成長が遅く流通量も多くありませんがその樹形からファンの多い樹でもあります。
葉の密度がそれほど高くないので目隠し効果としてはそれほど高くありませんが、視線に対するワンクッションという意味では十分役割を果たしてくれるでしょう。成長すると下の方は葉がなくなってしまうため、高めの窓の目隠し等に向いています。
<フェイジョア>
上の二つに比べると重さのある葉でゴツゴツとした樹形ですが、葉の裏側がシルバーなので軽い印象を与えてくれます。
かなり萌芽力が高く剪定してもしっかりと葉を付けてくれることが多いため、高い目隠し効果が期待できます。生け垣として使うこともできます。
フェイジョアは食用にもできる果実が特徴でもありますが、2本以上植えてあげるとより多くの実が期待できることもあり複数植えてあげるといいでしょう。
上にあげた植物はある程度の葉張り(横の広がり)になってしまうものなので、剪定をして形を整えるにしても植える位置はある程度考えてあげる必要があります。それでは、狭い場所にはどうすればいいのかということで次のようなものをあげることができます。これらの樹は形がある程度決まってしまいますが、葉張りがなくメンテナンスがほとんどいらないのが特徴です。
<ウィチタブルー>
葉張りが出ない樹木の代表としてコニファー類があります。円錐形の樹形が特徴的なコニファー類ですが、基本的に剪定に向いていないものが多いのであの円錐形が自然樹形です。
コニファー類の中にはゴールドクレストのように地上部の成長が早すぎて台風で倒れてしまうものもありますが、このウィチタブルーは成長がかなり遅い品種なので長期間植えた時のイメージをキープすることができます。
ただし、コニファー類全般に言えることですがその特徴的な円錐形のため、上にいく程目隠し効果は低くなります。
<スカイペンシル>
一見コニファーのように見えるかもしれませんが、こちらはツゲの仲間です。ツゲの仲間というと丸く形を作ったりしているイメージが強いかもしれませんが、このスカイペンシルは枝が垂直に立ち非常に細い樹形をキープします。
葉張りがでないので奥行きのない場所でも植込み可能です。もともと葉張りが非常に細いものなので、高い目隠し効果を期待するときには複数の株を列植する必要があるでしょう。
落葉樹は季節的な変化は大きいものの、葉のあるシーズンの目隠し効果は常緑樹よりも高いものが多いです。目隠しというよりは日除けになってしまうかもしれませんが、夏場は日光を遮りたいけれど冬には日当りを良くしたいというような場合には最適ですね。また、冬場でも葉はないものの枝振りが視線に対してワンクッションになって、ある程度の目隠し効果が期待できるものもあります。
常緑樹のときに葉張りのでない植栽もご紹介しましたが、フェンス等との併用でツル植物を利用するという方法もあります。
このときにも一年を通して目隠し効果を期待したい場合には、常緑のツル植物を選ぶ必要があります。また、ツル植物の中でもそれぞれ個性があり、自分でよじ上って行くもの、誘引が必要なものなど特徴にあわせて管理方法も変わってきます。目隠しを期待するということで、ここであげるツル植物は生育が旺盛なものが多くなっています。伸び過ぎに注意して、または伸びても問題のないような管理を行ないましょう。
<ヘデラ(アイビー)>
常緑のツル性樹木です。枝の節々から気根を出してフェンス等をよじ上っていきますが、最初はどうしても離れやすいのでひも等で固定してあげると順調に伸びるでしょう。
花が咲かない代わりに様々な葉色のものがあるので、カラーリーフとしても楽しめます。
<モッコウウバラ>
常緑のツル性樹木です。バラの仲間ですが、刺がほとんどなく強健なので育てやすい品種です。
モッコウバラからは気根等の支えは出ませんので、伸びた分だけひも等で固定してあげる必要があります。
花色は白と黄があり、白は香り、黄は花付の良さが特徴です。
<カロライナジャスミン>
常緑のツル性樹木です。生育は旺盛ですが、比較的まとまった自然樹形になります。
黄色い花が特徴的で、ジャスミンに似た芳香があります。ただし、ジャスミンの仲間ではなく、有毒ですので決して口にはしないでください。
<クレマチス>
常緑タイプと落葉タイプのあるツル性植物です。一年を通しての目隠し効果を期待するのであれば常緑タイプがいいですし、花を楽しむということであれば落葉タイプでもいいでしょう。ツルが下垂すると花付が悪くなるため、上方向に誘引するようにします。
様々な花色、形の品種が出回っていますので、花の好みで選んでもいいかもしれません。
さて、いろいろな植栽をあげてきましたが、ご紹介した特徴以外に日の当たり方、排水のよさなど現場の状況を考慮して、それに合わせた植栽を選んであげるのはなかなか難しいかもしれません。お困りの時はプロのアドバイスとしてご協力出来ると思いますので、遠慮なくお問い合わせください。
詳しいご相談はこちらから、お気軽にどうぞ!
<関連コラム>
愛知県名古屋市を中心に活動するエクステリア・ガーデンプランナー、Garden office Terraのコラム♪
造園、外構工事でお困りの方はお気軽にご相談ください!
Garden office Terra
名古屋市中区丸の内1-9-24
無料相談受付中
TEL/FAX:
052-204-6925
Email: info@garden-o-terra.com
無料相談はこちらから!
まだコメントはありません。