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「冬の夕方は庭木に水やりをしてはいけない」というのを経験的にわかっていても具体的に何が良くないのかわからないという方も多いと思います。今回のコラムでは、「冬の夕方は庭木に水やりをしてはいけない」理由の主な原因である土壌中の水分の凍結が植物に与える影響を少しミクロな視点から見ていきたいと思います。
気温が氷点下まで下がった時、地熱の影響を受けにくい地表にある水分は凍結します。特に日光による熱が届かない夜間は地表の温度が下がりやすいので、霜柱という現象に代表されるように土壌中の水分は凍結して体積を膨張させます。
この現象によって、土壌中の植物の根っこは地表に持ち上げられてしまったり、切断されてしまったりと物理的なダメージを受けます。特に水分を吸収するのに重要な根の先端にある細かい根、『根毛』はその細さからよりダメージを受けやすい部分になっているでしょう。
さらに、土壌中の水分の凍結によって植物は乾燥にもさらされることになってしまいます。
植物は根(特に根毛)から土壌中の水分を吸収しますが、その取り込む口は非常に小さいため水が氷として結晶化してしまうと取り込むことができなくなってしまいます。また、土壌中の水分が凍結したとき氷の部分はかなり純粋な水成分が集まったものであるため、残った液体部分は成分が濃縮されて濃度が上がります。これが浸透圧の関係で逆に根の中の水分を奪う方向にはたらく可能性ももっています(漬け物と同じ原理ですね)。
これらの作用により植物は乾燥にも耐えなくてはならなくなるのです。
植物の細胞は、複数の糖が結合したセルロースでできている細胞壁で護られています。この丈夫な構造があるために植物は自立することができます。
細胞壁の中にも水分が含まれていますが、細胞内の水分は糖などが溶け込んでいるため純粋な水よりも凍結しにくい性質をもっています。ただ、この細胞内の水分も外気や土壌中の環境が厳しい場合には影響を受けて凍結してしまうことがあります。そうなると、やはり氷による体積の膨張で細胞壁も壊されてダメージを受けてしまいます。
さて、ここまで読んでいただくと冬場は植物に水をあげられないのではと思われてしまいそうですが、日中でしたら日光の影響で地表の温度も上がっていますし、ある程度の深さのある地中では地熱の影響で水分が凍結することはありません。そのような状況でしたら植物も問題なく水分を吸収することができます。
したがって、冬場の水やりで重要なのはある程度暖かい日中に水やりを済ませて、夕方以降は水やりを控えるということになるわけです。
今回のコラムはちょっと専門用語も多くわかりにくかったかもしれもしれません。今回の内容も含めて、植えた後の植物の育て方についてもご相談にのれますので、何かご不明なことがございましたらお気軽にご相談ください。
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