名古屋市G邸造園工事③

前回までで石組みができているので、あとは植栽を入れて完成です。このとき、既存の樹木も剪定して新しいお庭に合うようにスッキリさせておきます。

剪定後の枝ゴミが出たり、新しく入れる植栽が配置されて植えられるのを待っていたりといろんなところで作業が進んでるのでかなりごちゃっとしていますね。

高木、低木草花の植込みが終わってやや現場が落ち着いてきました。ただ、まだ土のままの面積が多いので仕上がったという感じは薄いですね。その土の部分に芝を張っていきます。

芝を張り終わった様子がこちら。ようやくお庭らしくなりましたね。植栽工事としてもボリュームのある現場なので作業としては大変ですが、それだけに仕上がった時の迫力もありますね。

樹木の足下には季節の草花を配置しているのでいいアクセントになってくれています。実は諸々の都合でこの工事は真夏に行なわなければならず出回っている花物の数があまり多くはなかったのですが、ロベリア・プリンセスブルーやカラミンサなど涼しげな姿の草花を手に入れることができました。

石と石との間にも植栽を配置してGarden office Terra流ロックガーデンの完成です。過酷な環境になることを見越してある程度強い植物を選んでいますが、全てが育たなくてもそれぞれが成長してお互いカバーできるような配置にしてあります。

また、芝生スペースの中には前のお庭で使われていた石橋と棗（ナツメ）形の手水鉢を再利用してフォーカルポイントを作成しました。順を追って見ていきましょう。

この手前にある石橋と、右の方にある手水鉢を使います。

手水鉢はやや深めに埋めて、石橋も角度を付けて斜めに半分程埋めます。

石を添えて、トクサ、ツワブキを配置し、一部にサビ色で大粒の砕石を敷きます。手水鉢の中にも土を入れておきます。

手水鉢の中にスナゴケを入れて、周りにも芝生、植栽が入って完成。あまりいかにもという修景物は造らないのですが、こういうものも面白いですね。特に思い入れのあるアイテムを無駄にすることなく再利用するという目的だったのでなんとか形になってよかったです。

さて、これで名古屋市G邸造園工事も無事完成です。施工に際していろいろと条件があったのですが、結果的にその条件のおかげで面白い現場にさせていただくことができました。また、デザイン的にもモダン系の建物に合うように和風のアイテムを使うということで、トータルで面白みのあるものにすることができました。ありがとうございました！

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